家を売りに出すことを考え始めた頃に、
私がとても気にかけていたこと。
それは、
「家を売っていることをご近所さんに知られたくない・・・。」
ということでした。
こういう方、多いのではないでしょうか。
まぁ正確に言うと私の場合は、
『近所の人たち』というよりかは、
『近隣の道路族』には絶対に知られたくない!と強く思っていました。
わが家は道路族の行いに対して、
いい顔はしてきませんでしたから、
道路族から疎まれていたに違いありません。
そんなわが家が、
家を売りに出したなんてことが道路族の耳にでも入れば、
道路族は大喜びすることでしょう。
そして、
道路族ママたちによる井戸端会議の話のネタになること間違いなし!
そんなことを考えるだけで気分が下がり、
家を売る決意がなかなか固まらずにいたのです。
当時の私は、
「でも道路族に知られたくない・・・」
「でも売らない限りこの毎日から抜け出せない・・・」
と心の中で葛藤する日々を送っていました。
それでも最終的に、
こんな毎日を何十年も我慢しながら過ごすのは嫌!!と思い、
家を売ることを決めました。
今回は、
そんな私が、
家を売っていることを近所(道路族)に知られないようにするために行ったことと、
実際のところバレたのかどうかについてお話したいと思います。
家を売っていることを近所に知られないようにするために行ったこと
家を売っていることを近所に知られないようにするために私が行ったことは、
広告の出し方を工夫する
です。
わが家が売却活動を依頼した不動産会社では、
4種類の広告の出し方がありました。
②不動産サイト(SUUMOやアットホームなど)に載せる
③不動産会社の自社サイトに載せる(誰でも閲覧可能)
④不動産会社の自社サイトに会員様限定で載せる(会員登録をした人のみが閲覧できる)
以上の4つです。
※いずれも掲載してもらうのにお金は発生しません。
不動産会社には、売買が成立したときにはじめて、仲介手数料としてお金を払うことになります。
もし絶対にバレたくないのなら、
「④つ目の方法一択でしょ!」
と思いますよね。
しかし、
『会員様限定』ともなると、
間口が狭まり売れるチャンスも少なくなってしまいそうだなぁ…と感じ、
わが家は④つ目の方法は採用しませんでした。
バレたくない
という思いと同じくらい、
早く売りたい
という思いも強かったんです。
結局、
上3つの広告を掲載してもらうようにお願いしました。
「ほぼ全部じゃないか!バレないようにする気ないじゃん!」
と思われそうですが、
これらの広告を出すにあたり、
1点だけ不動産会社にお願いしたことがあります。
外観の写真を載せない
採用した3つの方法すべてで、
外観写真を載せないようにお願いしました。
①地方のフリーペーパー
まず地方のフリーペーパーは、
掲載できる画像が1枚までということもあり、
間取り図の画像のみを載せてもらうことにしました。
基本的に、
地方のフリーペーパーは、
県内全域で無条件に配られているものなので、
家の購入を全く考えていない人も目を通す可能性が高い媒体です。
これはまだ、私が学生で実家に住んでいた頃の話になりますが、
ある日、何気なく地方のフリーペーパーを見ていると、
物件情報コーナーにお向かいの家の写真が載っているのを偶然見つけ、
そこではじめてお向かいさんが家を売っていることを知った!なんてことが実際にありました。
そんなことを覚えていたのもあり、
地方紙での物件掲載は、
近所に家を売っていることがバレやすい広告媒体NO.1だと私の中で思っていました。
そのため、
地方紙への外観写真の掲載はやめてもらおう!と最初から考えていました。
②不動産サイト(SUUMO、アットホームなど)
SUUMOやアットホームなどの不動産サイトに物件情報をのせてもらうときも、
わが家は外観写真なしでお願いしました。
しかしながら、
不動産サイトは掲載写真が極端に少ないと、なかなか興味を持ってもらえない印象がありました。
なぜなら、
自分が家探しをしていた時に、
全然写真が掲載されてない物件はかなりの確率でスルーしていた記憶があったからです。
おそらく、写真が極端に少ない物件は、
エリアや価格によほどの魅力がないと興味を持ってもらえないのではないでしょうか。
なので、
外観写真を載せないかわりに、
内観写真をかなり充実させました。
当然のことながら、道路族を家に招いたことはなかったので、
万が一サイトを見られたとしても、
内観写真でわが家だと判断するのは難しいだろうと思い、
あまり躊躇はありませんでした。
それに、
地方のフリーペーパーと違って、
不動産サイトであれば、
家や土地の購入を考えている人でなければ閲覧する機会もないだろう…と踏んでいました。
(それでも、不動産サイトに初めて自宅が掲載されたときはかなりドキドキしましたが。)
ちなみに内観写真は自分で用意しました。
不動産会社の方が「こちらで撮りましょうか」とも言ってくれたのですが、
自分が納得のいく写真を掲載したかったのでお断りしました。
何枚も何枚も撮影して、
広くて、素敵に見える角度を探し、
厳選した写真を提出しました。
そのおかげもあってか?は分かりませんが、
不動産サイトに表示されるお気に入り登録者数は、
県内の物件の中でもかなり多いほうだったとおもいます。
③不動産会社の自社サイトに載せる(誰でも閲覧可能)
これに関しては正直な所、
外観写真も載せていいかなくらい気楽に考えていました。
多分、
よほどのことがない限り、
近所の人が特定の不動産会社(しかもローカルな会社)の自社サイトを閲覧することはないんじゃないかなと思ってましたので。
でもとりあえず、
他の広告と揃える形で、
内観写真だけ載せてもらうことにしました。
ちなみにですが、
わが家の物件情報が載っているページのアクセス数は、
だいたい、一カ月間で250pv程の閲覧だったようです。
月1で不動産会社から送られてきていた売却活動の進捗報告書にそう書かれていました。
1カ月250pvだとすると、
1日あたり8pvくらい?
少ないですよね。
やっぱり個々の不動産会社のHPを閲覧する人はかなり限られているように思います。
結局近所(道路族)にはバレたのか?
そんなこんなで、
広告を載せる時にひと工夫したつもりのわが家でしたが、
実際のところ近所の人にバレたのかどうか・・・
結果から言うと、
ちゃんとバレてました!汗
どうやってバレていることが分かったのか…
についてですが、
まず、
内覧の真っ最中に道路族が家の前で遊んでいたことが数回あったので、
なんとなーく、
道路族も察しているだろうなと思うタイミングがあったということ。
でもそれが、
『バレました!』
と言い切る理由にはなってなくて、
バレていることを決定づける出来事があったんです。
それは、
何度目だったかの内覧がはじまる数分前のこと。
内覧者より早くわが家についた岡田さん(わが家の不動産担当者)が
わが家のチャイムを押そうとした瞬間、
お隣の奥さま(道路族)が岡田さんにこう話しかけてきたそう・・・
「ここは売りにでてるんですか?」と。
このことは岡田さんから、
「先ほどお隣の奥さまに話しかけられました!!」
と言われ発覚した次第です(苦笑
お隣の奥さんといえば、
40代の最年長道路族で、
路駐の常習犯、声がとってもでかい、そして噂話が大好きな野次馬です。
だれかれ構わず捕まえて他人のことを嬉しそうに話す人です。
私も、
道路族行為に目をつぶり、良い顔をして当たり障りのない付き合いをしていたときには、
何度か捕まって、話を聞かされたことがありました。
なので、
それを聞いた瞬間、
「あー、やっぱりバレたか!」
ってなりましたね。
家を売ることになれば必ず、
内覧者や不動産屋さんが家を出入りしますから、
広告云々よりも、そこでバレる確率が一番高いのではないかと思います。
わが家の場合、
計8組の内覧者で総内覧回数は9回ですからね。
内覧の回数が多いほど、
近隣住民にはバレると覚悟した方が良いと思います。
そんなこんなで、
広告の出し方を工夫したわが家でしたが、
あまり意味をなさない結果となってしまいました。
近所にバレることを恐れて家の売却を尻込みしている方へ
過去のわたしと同じように、
近所(道路族)にバレることを恐れて家の売却を尻込みしている方。
とにかく一歩踏み出してみてください。
売るかどうかはひとまず置いといて、
不動産屋さんに話を聞きに行くだけでもいいと思います。
査定してもらったり、
売った時を想定して資金計画や人生計画をしてみるってのもいいと思います。
とにかく『家を売りに出す』ことに向けて、
なにか一つでも前進してみてください。
具体的に何かをすると、
不安や心配事、悪い妄想や嫌な想像をしなくなっていきますよ!
わたしも、
家を売りに出す前段階として、
住宅ローンの残債を確認して資金計画を立てたり、
自分の家の相場を調べたりしました。
そうすると段々、
『家を売りに出す』ことへの漠然とした不安や抵抗は少なくなっていきます。
そして、
一度売りに出してしまえば、
自分が想像していた「もし近所にばれたら・・・」といったような心配事は、
なんてことないことだったことに気づきます。
一人であれやこれやと心配して、
勝手に事を大きくしてしまっていたことに気づきます。
まさに取り越し苦労です。
それに、
いざ心配していた事が起きてしまっても、
意外とどうにでもなるもんです。
不安で心配でそのことばかり考えていた時期があった私でしたが、
いざその心配事に直面したら、
「あーあ!ばれたか!お前らのおかげで家売らせてもらってますよ」
くらいの気持ちでいられましたから。
売りたければ周りがどう思うかなんて気にせず売りましょう。
限りある人生です。辛い環境で耐え忍ぶ時間は勿体ないです。
さっさと自分が望む場所へ移り住みましょう。
大袈裟かもしれませんがきっと世界が変わるはずです。