家を売り出すにあたって、
・空き家にして売るか
・住みながら売る(所有者居住中の状態で売る)か
どちらにするかで悩んでいませんか?
わが家は
『住みながら売る』方法を選び、
約3か月間の売却活動を経て無事に家の買い手を見つけることが出来ました。
今回は、
・わが家が住みながら家を売ることに決めた理由
・住ながら売るうえで気を付けたこと
・実際に住みながら売ってみて良かった点、悪かった点
などをお話していきたいと思います。
住みながら売ることに決めた理由
このブログのタイトルにもあるように、
わが家は『道路族』が理由で、
家を売ることに決めました。
周りの環境が嫌で、
一刻も早くこの家から出ていきたいと思っていた私は、
本来であれば『空き家にして売る』方法を取りたかったのですが・・・
その希望は叶いませんでした。
その理由は大きく2つありました。
金銭的な問題
家を売りに出す時点で、
わが家はまだ築2年程度。
当然ながら住宅ローンの残債はたくさんありました。
『空き家にして売る』ことにした場合、
売却したい家の住宅ローンに加え、
住み替え先の居住費もダブルで払わなければなりません。
それも、
家の買い手がつくまでの間ずっと払い続けなければならないのです。
期限付きならまだしも、
いつ売れるか分からない状態で、
終わりが見えないままダブルで居住費を払い続けることにはとても抵抗を感じました。
それに、もしずっと売れなかったら、
二軒分の居住費を払い続けていくことがいずれキツくなって、
またこの家に戻らなければならない可能性だってあります。
そんなことを考えるとゾッとしました。
「また戻ってくることがあるかもしれない」という思いを抱えて、
すっきりしないまま立ち去るのは絶対に嫌でした。
道路族への牽制
もう一つの理由としては、
道路族の好きなようにさせないためです。
わが家の周りにいた道路族は、
他人の敷地にも平気で入ってくるような人たちでした。
わが家の敷地に入ってかくれんぼにおにごっこ。
それは在宅中だろうがお構いなしです。
わが家が外出しようものなら、
わが家の駐車スペースでおままごと。
それも親も一緒になってやってます。
道路族についてはこちらを見てね⇩
空き家になんてしようものなら、
次は何をされるか分かったものではありません。
道路族の基地にでもなってしまいそうだとすら思いました。
そんなこともあり、
わが家は『住みながら売る』ことに決めたのでした。
そんな毎日を過ごすあなたへ
『住み替え』という選択を視野に入れてみませんか?
わたしは道路族被害に苦しんだ末、
『住み替え』の道を選びました。
そして現在、道路族のいない環境で心穏やかに暮らしています。
住み替えが実現可能かどうかを判断するには、現在の自宅の価値がどのくらいなのかを知っておく必要があります。
家の査定をきっかけに、未来が開けるかもしれません。
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内覧時に気を付けたこと
生活感をなくす
内覧の際に一番気を付けたことは、
『生活感をなくす』
ことです。
生活感の出るものはとにかく内覧者の目に入らないようにしました。
たとえば、
普段はリビングの一角にドーンと佇む犬のゲージだったり、
住んでいたらどうしても出てくる洗濯物なんかは、
内覧が始まる前に車の中に放り込んで隠していました。
年季の入っているものや、
部屋になじまない自分の趣味全開のものなんかも同様です。
とにかく内覧者には、
普段のわが家の生活を極力想像させないような部屋にするよう心掛けました。
飼い犬の抜け毛対策
当たり前ですが、
掃除はとても念入りに行いました。
埃一つ、髪の毛一本落ちていないような部屋にするように心掛けましたが、
そこで問題となってくるのが飼い犬の抜け毛でした。
わが家は中型犬を飼っているのですが、
換毛期に突入すると、
とんでもない量の毛が床に舞い落ちます。
掃除機をかけた直後でも「もう床に毛が転がってる!!」みたいな、
掃除しても掃除しても追いつかない状態になるんです。
わが家は運悪く、
売却活動中に換毛期に入ってしまったので、
内覧がある日には、夫や両親にお願いして、
犬を外に連れ出してもらっていました。(その間に、床掃除をして内覧を終わらせるかんじ)
ちなみに、
換毛期でない間に限っては、
内覧に同席させたりもしました。
もちろん、
内覧者さんに『犬が大丈夫かどうか』は事前に確認を取ってもらってからです。
内覧者の方が動物好きだったりすると、
場の空気が和み、良い仕事をしてくれていましたよ^^
目指すはモデルルーム
小物や観葉植物などのインテリアにも気を使いました。
目指したのは、
モデルルームのような部屋
です。
とはいえ、
『モデルルーム』なんて大層な言葉が似あうような家では決してありません。
ごくごく普通の庶民の家です。
私がここで言う『モデルルーム』は、
万人受けする部屋ということです。
モデルルームは、
いろんなお客さんが来るので、
万人に受けるインテリアになっていることが多いかと思います。
わが家に来る内覧者だって、
どんな趣味趣向の人が来るか分かりません。
だから、
誰がどう見ても、
無難に「良いな」と思ってもらえるであろう見栄えの部屋を目指しました。
わが家の内覧エピソードはこちら⇩
『住みながら売る』ことで良かったこと・悪かったこと
住ながら家を売ってみて感じた良かった点、悪かった点についてまとめておきます。
良かった点
道路族へのけん制ができた
道路族へのけん制はもちろん、
道路族が散らかしていった共有道路や、
道路族の庭からわが家の庭に流れ着いたゴミなんかも、
内覧前に掃除できたので良かったなと思っています。
こまめに家や家周りのメンテナンスが出来た
家は使ってないと劣化します。
どんなにきれいに掃除して出ていったとしても、
時間が経てば経つほど傷んできたり、埃なんかもでてくるでしょう。
空き家にして売ったとして、
埃なんかがあるところを内覧者が見たら良い印象はしないでしょうし、
かと言って、
内覧があるたびに家に戻って掃除するのも嫌ですし。
その点、
住ながら売る場合ですと、
こまめにメンテナンスができるので良かったと思います。
金銭的な面で安心できた
住みながら売れば、
売却中の間も今まで通り住宅ローンだけを払っていればいいので、
金銭的には安心しながら売却活動を行えました。
きっと、
空き家にして売る方法を選んでいたら、
気持ちに余裕がないまま毎日を過ごすことになっていたと思います。
内覧者から聞いたメリット
内覧者側のメリットとしてあげられるのが、
『実際に住むことになったときの想像がしやすい』ということです。
これは、
2組の内覧者から実際に言われた言葉です。
この2組の内覧者はどちらも、
建売や空き家状態の中古住宅のみを見て回られていた方で、
「建売や空き家は部屋に何も置いてない状態だったので、
実際に住むことになったときの雰囲気が掴めなかった」ということをおっしゃられていました。
わが家の家具と自分の家にある家具の大きさを比べたりして、
「ここにあの机置いたらこんな感じか」みたいな感じで想像されてたり、
玄関近くの簡易クローゼットに、
よく着る上着やスーツなどが掛かっているのを見て、
「部屋の使い方が参考になった」なんてこともおっしゃられていましたよ。
悪かった点
道路族とともに生活し続けなければならない
わが家にとってはこれが最大のデメリットでした。
道路族が騒ぐたびに、
「この家が売れるまでの辛抱、この家が売れるまでの辛抱…」
と念じながら耐えていました。
内覧後に、
内覧者から何の音沙汰もないと、
「あぁ、今回もダメだった・・・あと何日道路族に耐えなければいけないんだろう・・・」
と肩を落としていました。
ちなみに、
売り出し当初は、
道路族や近隣の人に家を売っていることがバレないかヒヤヒヤしながら生活していましたが、
段々と、
「いくら今隠し通せていたとしても、売れれば必ずバレる日が来るし、どうでもいいや!早く売ってサヨナラしよう!」
って開き直ってた自分がいました。
内覧者から敬遠・遠慮される
わが家がマイホームの購入を考え始めた当初、
わが家はとにかく『利便性の良いところ』という条件を最優先に、
中古住宅、建売、注文住宅とかなり広範囲に渡って物件探しをしていました。
その頃は、結構な数の物件を見学に行きましたが、
『所有者居住中』の物件は、
なんとなく気が引けて敬遠していました。
「購入まで至らなかったら冷やかしのようになってしまいそう・・・」
「家主さんがそばにいたら、じっくり見ることが出来なさそう・・・」
なんて思って、かなりの覚悟がないと居住中の物件は見に行けないよなぁなんて思っていたのを覚えています。
実際、
『所有者居住中』の物件で2軒ほど気になるところがあったのですが、
悩みに悩んでどちらの物件も見に行きませんでした。
そんなこともあり、
そもそも敬遠されることは承知の上で
『住みながら売る』ことに決めました。
そんな中、
わが家には計8組の内覧者が来てくれたのですが、
半数以上の内覧者たちが、
かなり遠慮気味に内覧していたように思います。
一応、内覧者には気を使わせないように、出来る限りの配慮をしていたつもりではいましたが…
遠慮しながらの内覧となると、
家の中をよーーく確認することも難しいでしょうから、
購入に踏み切るのにはかなりの覚悟がいるはずです。
そんなことも考えると、
空き家で売っていたほうが、
買い手が付くチャンスの数はもっと多かったんじゃないかなとは思います。
内覧対応が大変
『住みながら売る』ことになると、
必ず内覧に立ち会わなければなりません。
どの内覧が成約につながるか分かりませんから、
内覧1回1回が大きなチャンス!と思いながら、
内覧希望があった場合には、
なるべく希望者の都合に合わせて予定を組みました。
基本的には、
内覧希望日の1-2週間前にはアポイントの連絡をもらうことが多かったので、予定は立てやすかったように思います。
また、大半の内覧者が休日(土・日)のどちらかを指定されました。
ちなみにわが家は、
私がかなり時間に融通の利く仕事をしているので、
いつでも対応できましたが、
なかなか都合をつけるのが難しい人も多いと思います。
そんな時は、
自分の都合の良い日を指定したので全然大丈夫だと思います。