山崎製パン「やばい」と言われる理由とは?添加物問題と工場管理体制の懸念に迫る
日本の食卓に欠かせない存在である山崎製パン。
しかし、「山崎パンはやばい」といった声が一部では聞かれます。
今回は、山崎製パンが「やばい」と言われる理由について、詳しく掘り下げてみましょう。
1. 山崎製パンが「やばい」と言われている理由
添加物の使用
山崎製パンが「やばい」とされる理由のひとつは、製品に含まれる添加物や保存料に対する懸念です。
多くの消費者が毎日食べるパンや菓子類には、賞味期限を長く保つためや味を調整するためにさまざまな化学物質が使用されています。
山崎製パンについては、特にその添加物の使用量が多いとの指摘があります。
また、山崎製パンの添加物に関しては2020年に以下のような報道がSNSなどで話題となり、注目を集めました。
臭素酸カリウムの使用再開
山崎製パン株式会社(ヤマザキ)は、2020年3月に一部の角食パンに臭素酸カリウム(遺伝毒性発がん物質)の使用を再開したことが、大きな関心を集めました。2014年以降、山崎製パンは、臭素酸カリウムを使用していませんでしたが、使用再開です。
この添加物は、パン生地の膨張を助ける目的で使用されますが、発がん性や遺伝毒性が指摘されており、健康リスクが懸念されています。
イギリス・EUでは使用禁止、WHO・FAO合同食品添加物専門家会議(以下JECFAと略)が加盟各国に使用禁止を勧告している添加物でもあります。
この臭素酸カリウムの使用が再開されたことは、消費者やメディアの間で大きな議論を引き起こしました。
その後、2024年10月31日出荷分をもって、再びこの添加物を使用した製品の製造・販売は終了しています。
ちなみに、山崎製パンは臭素酸カリウムの使用に関しての有効性と安全性について以下のような論文を公開しています。
小麦粉改良剤「臭素酸カリウム」による角型食パンの品質改良について:ヤマザキ(公式サイト)より
工場の管理体制
山崎製パンが「やばい」と言われている原因のもう一つは、工場の管理体制についての問題です。
2024年2月24日、山崎製パンの千葉工場で、60代の女性パート従業員がベルトコンベヤーに巻き込まれて亡くなる事故が発生しました。
この事故は、過去にも起きた死亡事故(2020年、2015年、2012年)とともに、同社の安全管理に対する疑問を再燃させています。
事故の背景には、納期を守るために工場が作業を続けさせ、安全対策をおろそかにしていたことがあるとされています。
また、過去には労災隠しの疑いも報じられ、企業体質に対する批判が強まっています。
バイトがきつい
山崎製パンが「やばい」と言われる原因としては他に、工場のバイトがきついことも挙げられます。
山崎製パンのアルバイトは、シンプルな作業が多い一方で、その仕事内容や職場環境には厳しい一面もあります。
基本的な作業内容は、パンや洋菓子、和菓子の製造ラインでの仕事が中心で、ラベル貼りや商品のパック詰め、ケーキの製造などの簡単な作業を行います。
ですが、この単純作業の繰り返しは、時間が非常に遅く感じることが多く、集中力を欠くと見落としやミスが発生しやすいです。
特に、ライン作業では立ちっぱなしが続き、動くことができないため、体力的な負担が大きいようです。
また、製造ラインのスピードが非常に速いため、ミスなく素早く作業をこなさなければならず、気を抜くと注意されることが多いとか。
製造ラインが稼働している時間帯は、職場の雰囲気がピリピリしており、怒声やプレッシャーを感じることもあるようで、職場内の人間関係も一筋縄ではいかず、厳しい指導を受けることもあるようです。
こういった面から、ヤマザキのバイトを経験した人たちのSNSでの書き込みなどが話題となり、「ヤバイ」と言われている原因ともなっています。
しかし、山崎製パンのアルバイトには給与や待遇面でのメリットもあるようで、給与が比較的良く、インセンティブが支給されるなど、条件は魅力的です。
また、シフトの融通が利く点や、最寄り駅から送迎バスが出ていることも便利です。しかし、どれだけの忍耐力を持って作業できるかが、このアルバイトを続けられるかどうかのカギとなるでしょう。
山崎製パンの現状と未来
様々な問題が取りざたされている山崎製パンですが、それは決して同社の全体像を代表するものではありません。
確かに、添加物の使用や工場の安全管理体制に関する懸念はあるものの、山崎製パンは長年にわたり日本の食卓を支えてきた企業であり、数々の商品が多くの家庭で親しまれています。
消費者にとっては、製品の品質や安全性、その背後にある企業の姿勢、すべてが大切な要素です。
今後も企業としてどれだけ誠実に問題に向き合い、改善し続けるかが、消費者の信頼を築く鍵となるでしょう。