契約日目前で一本の連絡が・・・
前田さん一家のローンの事前審査も通り、
予定した契約日まであと1週間に迫った頃、
岡田さんから一本の電話が入りました。
「前田さん一家から、もう一度だけお家の中を見せてほしいと言われています。」と…
どうやら、早く家具を揃えたいため、先に部屋の寸法を測らせてほしいとのこと。
詳しい寸法が書かれた設計図を送りましょうかと提案しましたが、
内装の雰囲気などももう一度見て選びたいからどうしてもということで、OKすることに。
前田さん一家の一回目の内覧エピソードはこちら⇩
再内覧の日は、契約予定日の3日前に決まりました。
突然の再内覧の希望に、
「もしかして気が変わったのでは…?」と少し不安を覚えましたが、
岡田さんはまったく心配していない様子だったので、そのときは気にしないようにしました。
ある人の登場により事態は急変
再内覧日当日はとてもいい天気でした。
岡田さんは、再内覧の約束時間より1時間ほど前にわが家に到着し、
事前に、契約後の流れや必要書類などの説明をしてくれました。
おそらく岡田さんはこの段階で、問題なく事が運ぶと思っていたように感じます。
岡田さんから説明を受け終えた後、程なくしてチャイムが鳴りました。
玄関を開けるとそこには、
前田さんの奥様と、お母様らしき人の姿が。
どうやら、
奥様のお母様も家の中を確認したかったようで一緒に来られたようでした。
岡田さんは、お母さまが来られることをこのときまで全く知らなかった様子でした。
そしてこのお母様の登場により、事態は急変するのです。
内覧開始早々に奥様は、
お母さまの顔色をうかがいながら必死にわが家をアピールしていますが、
お母さまはかなり不機嫌な表情。
特にこれと言った不満を漏らすわけではないのですが、とにかく納得がいっていないといった感じで、
終始その表情が崩れることはなく内覧はあっという間に終わってしまいました。
ちなみに事前に電話で聞いていた、部屋の寸法を測るといったことは一度もありませんでした。
雲行きが怪しいまま、わが家を後にした前田さん一家(奥さまとお母様)。
残された岡田さんと私は、同じことを思いました。
「これはまずい流れなのではないか・・・・」
嫌な予感が的中!
再内覧を終えた後、
岡田さんは顔を曇らせこう言いました。
「嫌な予感がする。あの様子は、まずいかもしれません。」
(えぇ、私も全く同じことを思いましたとも!)←心の声
「すみません。僕はもう、今回の内覧は購入前の確認とばかりに思っていましたが、もしかしたら・・・(断られることを)覚悟してもらわなければいけないかもしれません。」
そう言いながら岡田さんは頭を抱えていました。
そして、その日はそのまま解散。
次の日、岡田さんからかかってきた電話は、
「前田さん一家から、契約日をもう一週間延長してほしいと言われている。」
といった内容でした。