タコハイはなぜ「タコ」がつくの?名前の由来とヒットの背景に迫る
タコハイという名前を聞いたとき、まず思い浮かべるのは「タコ」という海洋生物の姿ではないでしょうか。しかし、この「タコハイ」の「タコ」が指しているのは、実はタコという生物ではなく、まったく異なる意味が込められているのです。
本記事では、タコハイの名前の由来や、なぜ「タコ」という言葉が使われたのかを解説していきます。
タコハイはなぜ「タコ」と言うの?
「タコハイ」という名前は、実はサントリーが発売した「樹氷」のCMから生まれました。
1982年に放送されたこのCMで、女優の田中裕子が「タコなのよ、タコ。タコが言うのよ。」というセリフを口にし、大きな話題となりました。このCMのフレーズからタコハイというワードが世間に広まることとなりました。
また、「多幸(たこう)」という言葉にも由来しています。「多幸」とは、「幸せが多い」という意味で、よく「多幸感」や「ご多幸をお祈りいたします」といった形で使われます。この意味を込めて、タコハイが名付けられたのです。
タコハイのパッケージデザインにも「多幸」を象徴するモチーフが取り入れられています。例えば、「寿」マークや蛸唐草模様などが使われており、幸福を願う意味合いがデザインにも表れています。
タコハイにはタコは入っていませんか?
とっさに海洋生物のタコを連想した人も多いかもしれませんが、タコハイにはタコそのものは入っていません。
タコハイは流行語になりましたか?
タコハイは1983年にサントリーから発売され、瞬く間に大ヒット商品となりました。
特に、サントリーの「タコなのよ、タコ。タコが言うのよ。」というCMは、そのユニークさとシュールなキャッチコピーが話題となり、流行語にもなりました。
このCMは、当時の若者たちに強く印象を残し、「タコハイ」という言葉は多くの人々に親しまれるようになったのです。
また、その後も「タコハイ」という名前は、さまざまなメディアや広告で使用され、広く認知されることになりました。
タコハイがヒットしたのはなぜ?
タコハイがヒットした背景には、商品のシンプルで飲みやすい味わい、そしてその斬新な広告戦略が大きく関わっています。
サントリーは、広告において「タコハイの味を訴求しない」という戦略をとり、消費者に「自分で味わってみたくなる」という感情を引き出しました。
シンプルでありながらも印象的なキャッチコピーと、サントリーのブランド力が相まって、タコハイは多くの人々に受け入れられ、メガヒット商品となったのです。
また、タコハイの魅力的なデザインや、パッケージに込められた「多幸」の意味も、消費者の心に響きました。タコハイはただのアルコール飲料ではなく、幸せを感じさせる商品として、多くの人々に支持されることになったのです。
まとめ
「タコハイ」という名前には、タコという海洋生物ではなく、「多幸」という幸せを意味する言葉が込められていたことがわかりました。サントリーの斬新な広告とシンプルで親しみやすい味わいが、タコハイをヒット商品に押し上げ、流行語としても広まりました。タコハイは、そのユニークな名前と魅力的なコンセプトで、今も多くの人々に愛され続けています。