グローバルキッズはやばい!?不祥事から見えてくる実態を深堀り

雑記
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グローバルキッズはやばい!?不祥事から見えてくる実態を深堀り

株式会社グローバルキッズCOMPANYは、東証プライム市場に上場し、全国で174の保育施設を運営する保育業界大手です。しかし、子会社である株式会社グローバルキッズが、東京都内を中心とした保育施設で不正を行っていたことが発覚しました。

この不正行為は長期間にわたり行われており、その影響は保育業界全体にも波及しています。
本記事では、不正の詳細、その発覚までの経緯、背景にあるグローバルキッズの実態を深堀りしていきます。

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グローバルキッズが起こした不祥事とは

グローバルキッズ やばい

グローバルキッズによる主な不正内容は以下の通りです。

不正の手口

本社勤務の職員や他部署の従業員計19名を、現場の保育施設で勤務していると虚偽記載し、名簿や出勤簿を偽造して各自治体に提出していました。
必要な保育士数を満たしているように装い、実際には存在しない職員の給与や配置経費を名目に補助金を水増し請求していたのです。
その結果、運営費や補助金を不正に受給していたことが明らかになりました。

不正発覚の経緯

2021年、豊島区がグローバルキッズが運営する施設に対して実施した監査で、不正行為が明らかになりました。
調査の結果、本部職員の名前が複数の保育施設の名簿に記載されていることが判明。その後、東京都が特別指導検査や立ち入り調査を行い、問題が発覚しました。

対象となる施設と期間

東京都内8区(豊島区、大田区、江東区、目黒区など)にある認可保育所11施設、認証保育所5施設の計16施設が対象。不正行為は少なくとも2015年4月から2019年12月まで続いていたとされています。

不正受給額

豊島区:約732万円(5施設で27カ月分)
大田区:約327万円
江東区:約70.8万円
横浜市など他自治体を含めた総額は2200万円を超えるとされています。

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不祥事から見えてくるグローバルキッズの実態

グローバルキッズ 不祥事

1. 慢性的な保育士不足と職場環境の課題

グローバルキッズの不正は、業界全体が抱える慢性的な保育士不足を背景としている可能性があります。
保育士確保の難しさに加え、職員の待遇改善が十分でなかったとも考えられます。

例えば、平均的な賃金水準が低いことや、過酷な労働環境が理由で人材が集まらず、必要な保育士数を確保できなかった結果、虚偽の名簿や出勤簿を作成せざるを得なかったと推測されます。こうした構造的な問題が、不正行為を助長する土壌を生み出していたと言えるでしょう。

2. 保育の質や安全性への影響

保育施設は、子どもたちの成長や安全を最優先に考えるべき場です。
しかし、今回の不正が示すように、保育の現場が適正な人数で運営されていなかった可能性があります。

必要な保育士数が揃わず、一人の保育士が担当する子どもの数が増えた場合、子ども一人一人に目が行き届かない、事故や怪我のリスクが高まるなどの問題が生じます。
このような状況は、施設運営における基本理念である「子ども第一主義」を根本から逸脱する行為と言えます。

これは、保育の質や子どもの安全に重大な影響を与えた恐れがあります。

3. 社会的責任と公共性の軽視

保育事業は、自治体から補助金を受けて運営される公共性の高い分野です。
そのため、社会的責任を果たすことが企業の最優先課題であるべきです。
今回の不正は、その社会的責任を軽視した行動ともいえます。

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グローバルキッズがとった再発防止策

グローバルキッズ 懲戒処分

グローバルキッズは、今回の不正を受け、以下の再発防止策を講じています。

経営陣の処分と責任の明確化

経営陣の懲戒処分を実施。
代表取締役の報酬減額、取締役の辞任、人事異動を行うことで責任を明確化しました。

内部管理体制の強化

品質管理部を新設し、監査や業務フローの改善を実施。
不正行為が再発しないよう、組織全体の管理体制を見直しました。

コンプライアンス教育の徹底

全職員を対象に法令遵守に関する教育プログラムを強化。
行動規範の浸透を図り、意識改革を促進しました。

内部通報制度の整備

2022年6月の公益通報者保護法改正に合わせ、通報者保護制度を強化。
不正の早期発見・是正を目的とした仕組みを導入しました。

人事評価基準の改定

法令遵守を重視した人事評価基準を設け、コンプライアンスに基づく評価を実施しました。

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まとめ

この不祥事は、グローバルキッズは大きな信用を失いましたが、再発防止に向けた具体的な取り組みを開始しています。特に、内部管理体制の強化やコンプライアンス教育の徹底など、組織全体の意識改革が進められている点は評価できます。

とはいえ、保育業界全体が直面している人材不足や待遇の課題を根本的に解決しなければ、同様の問題が再発する可能性は否定できません。グローバルキッズが真に「子ども第一」の理念を実現するには、従業員が働きやすい環境を整備し、信頼回復に向けた透明性の高い運営を継続することが不可欠です。

今回の教訓を活かし、グローバルキッズが保育業界をリードする存在として生まれ変わることを期待します。子どもたちと保護者が安心して預けられる施設を提供し、保育の質向上に取り組むことで、再び信頼を取り戻してほしいと願っています。

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